5月中旬のヘロヘロ泳いでいたタイワンガザミの味噌汁

　

喰っちゃあいかんのか？ へようこそ！

今日の食材は 「タイワンガザミ」です。
タイワンガザミは十脚目ワタリガニ科のカニ。

季節は5月中旬。

おいらはコロダイを狙って竿を出していた。
ここはライトがあり、かなり明るい。



夜釣りにも関わらず光源は不要だ。
しかし、ライトに魚が寄ってくる訳では無い。

内湾なんかだと、ライト＝集魚効果みたいなイメージだが、貧栄養状態？のクリアな水質の為かその効果を感じない。

しかし、浅場である事も相まってさまざまな生き物達の様子が観察できるのだ。

この日も？コロダイのアタリもなく敗北を感じていた。
こんな時は海中観察に限るっ。

海中をマジマジ観察していると何やらカニらしきものがヘロヘロと泳いでいる。
泳いでいるのだ。

こりゃあ捕獲せねばなるまい？
そんな事ない？

で、無事にＧＥＴだ。



こっ、こりゃあタイワンガザミでないかい？
腐ってもワタリガニ科のカニだ。

旨いに違いないっ！！
やったぞなもし。

そして・・・・
ハリセンボンを発見。

ちなみに、ハリセンボンはここ高知県の大月町では珍しくも何ともない魚。
漁港を覗けばほぼ確実に居る。

しかし、コイツを喰う人間は・・・・
おいらくらいか？

何せ痛いのだ。
このハリセンボンのトゲは侮れない。

ビニールバケツなんて簡単に貫通するのだ。
だからして、捌くのが若干の手間なんだな。

でも、今回は確保だっ！
タモ網で簡単に？すくえる。

ヤツらの遊泳力は弱い。
そして無事にＧＥＴ。



今夜も無事に食材ＧＥＴだ。
むっふっふぅ〜

と、投げ込んで放置していた仕掛けの竿先にアタリが・・・・
もっ、もしかしてコロダイか？

しかし、いつまでたっても引き込まない。
もっ、もうこれ以上待てない。

おりゃっ！
合わせるとソコソコの重量感。

やった、何か掛った！
が、あまり引かない・・・

一応生命反応はある。
姿が見えた。

こっ、コイツは・・・・・
イシガキフグだ。

ちっきしょう・・・
喰ってやるぜ。

と、いう事でキープだ。
ふんっ！



さて、翌日。
まずはタイワンガザミから行きますか？

はい、表。



はい、裏。



おまいはもう死んでいる・・・・

ちなみにカニを買う時は重いものを買うべし。
甲殻類は痩せていても見た目では分からないんだな。

だって、形成された甲羅が痩せる事は無いんだから。
そこを重さで判断するのさ。

おいらは昔販売する側だったからね。
良いモノから売って行くと最後には軽いモノばかり残る。

こっ、コイツを売るのは・・・・
心苦しい。

それほど違いは明確なのだ。
で？今回のタイワンガザミは？

残念ながら・・・軽い♡
ううう・・

でも、言っても仕方あるまい。

甲羅を開き・・・・



中を観察。



カニみそっ気が無い。



そんな感じだね。
エラをむしり・・・・



半分に割り・・・・・



水を張った鍋に投入。



煮立った所でアクを取り除き・・・



味噌を溶かし込んで完成。
ネギなど散らしてみた。



さあ、それでは早速・・・・
いっただっきもぁ〜す！

ずぴぴぴ・・・
んごっ！

思ったほどんまぐね。
ガザミやらイシガニのようなコクのある味わいが無い。

思いっきりあっさりしている。
ダシ感はゼロに近い。

ん〜やられた。
やはり海中をヘロヘロ泳いでいるような個体はダメなのだろうか？

ウキッ！

他の食材は後日だ。


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